BREAKING

シリア、アサド政権時代の高官を国内法廷で初めて起訴

元記事公開:

シリアにおいて、バッシャール・アル=アサド前大統領の政権下で要職にあった高官が、初めて国内の法廷で起訴されました。

ダマスカスの法廷に立ったのは、デラア県政治セキュリティ部門の元責任者アテフ・ナジブ氏です。同氏はシリア国民に対する犯罪の罪で起訴されており、アサド時代の高官がシリア国内で司法の場に問われる初の事例として、歴史的な意義を持つものと受け止められています。

デラア県は、2011年に始まったシリア内戦の初期段階において反政府運動が活発化した地域として知られています。当時、政権側による厳しい弾圧が行われたとされ、国際人権機関からも同地域での深刻な人権侵害が繰り返し指摘されてきました。

政治セキュリティ部門は、アサド政権下において秘密警察的な役割を担っていたとみられる組織です。数十年にわたり、拷問や違法な拘束といった重大な人権侵害が報告されてきました。

司法当局がかつての権力者に対して本格的な責任追及に乗り出したことは、シリアにおける法の支配の確立と移行期正義の実現に向けた重要な一歩といえます。国際社会も同国の司法改革の行方に強い関心を寄せており、今後の公判の推移が注目されます。