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シンガポール、蚊の大量発生で住民に被害 環境庁が繁殖地7カ所を特定し対策へ
シンガポールのローウェル・ロード(Rowell Road)地区で、夜間の蚊による被害が相次いでいる。シンガポール環境庁(NEA)が調査を実施した結果、同地区内に7カ所の蚊の繁殖地が特定され、当局は駆除対策に乗り出した。
クレックス属蚊の増加が背景に
この問題は、シンガポール全土で確認されているクレックス属蚊(Culex mosquito)の増加と時期を同じくしている。クレックス属蚊は夜間に活動し、人を刺す傾向がある種として知られる。デング熱を媒介するヒトスジシマカ(Aedes mosquito)とは異なり、クレックス属蚊はデング熱などの主要な感染症を直接媒介する可能性は低いとされている。
しかしながら、夜間の吸血活動による住民の生活への支障は深刻化している。就寝時に繰り返し刺されることで睡眠が妨げられるほか、皮膚のかゆみや腫れといった身体的な不快感も報告されており、地域住民からは早急な対応を求める声が上がっている。
環境庁の対応と今後の見通し
環境庁は、特定した7カ所の繁殖地に対して駆除作業を実施している。具体的には、繁殖の温床となる溜まり水の除去や、薬剤を用いた幼虫の駆除などが進められているとみられる。
シンガポールでは、蚊を媒介とする感染症対策として日頃から厳格な環境管理が行われており、家庭や事業所における水たまりの放置には罰則が科される場合もある。今回の事案についても、当局は繁殖環境の徹底的な除去と継続的な監視を行い、問題の早期沈静化を図る方針とみられる。
住民の生活環境を守るため、当局の迅速な対応が注目される。