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シンガポール人の一部が会社員としてのキャリアを離れ、隣国マレーシアのジョホール州で農業に取り組む動きが見られている。地元メディアのチャンネル・ニュース・アジア(CNA)が報じた。
高度に発展した都市国家であるシンガポールでは、生活費や事業運営費が高水準にあり、農業を営む環境としては不利とされている。一方、国境を接するジョホール州は土地や運営コストが相対的に低く、農業を始めるうえでの障壁が比較的低いと考えられている。
CNAの取材によると、転身を果たしたシンガポール人たちは、会社員生活では得られなかった充実感や自由を求めており、「自分たちの手で何かを築き上げたい」という思いが決断の背景にあるという。彼らは自らの経験やアドバイスを積極的に共有しており、同様の道を検討する人々にとっての参考事例となっている。
こうした動きは、シンガポール国内における職業選択の多様化を示すものといえる。また、地域内での農業移民の増加傾向を反映している可能性もあり、食料安全保障やコミュニティ形成といったより広い課題との関連も指摘されている。
都市部での高収入を手放してでも、自らの価値観に沿った暮らしを選ぶという判断は、働き方や生き方に対する意識の変化を映し出しているともいえるだろう。