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シンガポールHDB中古物件価格が0.1%下落 民間住宅は0.9%上昇

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シンガポールの住宅開発庁(HDB: Housing and Development Board)が発表した2026年第1四半期の統計によると、HDB中古物件の価格は前期比0.1%の下落となった。この下落幅は市場の事前予想とおおむね一致している。

一方、同期間の民間住宅価格は0.9%の上昇を記録し、公共住宅セクターとは対照的な値動きとなった。シンガポールの不動産市場は、政府が管理する公共住宅(HDB)と民間開発の住宅が並存する独自の構造を持っており、今回の統計は両セクターの需給動向に乖離が生じていることを示唆するものといえる。

不動産アナリストの分析では、HDB中古物件価格の下落は買い手の購買意欲の鈍化が主な要因とみられている。公共住宅の中古市場では慎重な投資心理が反映される一方、民間住宅への需要は相対的に堅調を維持している状況である。

シンガポール政府はこれまでも不動産市場の過熱を抑制するための冷却措置(クーリング・メジャー)を段階的に導入してきた経緯がある。今後の購買心理の推移や政策動向が、HDB中古市場の回復を左右する重要な要素となるとみられる。

今回の統計は四半期ベースの速報値であり、確定値は後日改めて公表される予定である。