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スペインが、EU(欧州連合)におけるイスラエルへの制裁推進を改めて本格化させていることが明らかになりました。
これまでEU内では、イスラエルのパレスチナ地域における軍事行動への対応をめぐり、加盟国間で意見が大きく分かれてきました。とりわけ、ハンガリーのオルバン前首相(Viktor Orbán)はネタニヤフ首相(Benjamin Netanyahu)率いるイスラエル政府との友好関係を重視し、EUが検討してきた制裁案に対して繰り返し反対の立場をとってきたとされています。EU の外交・安全保障政策では全会一致が求められる場面が多く、ハンガリーの姿勢が統一的な対応を困難にしていたとみられます。
オルバン氏の政治的影響力が低下したことで、制裁強化を求めてきたスペインをはじめとする複数の加盟国にとって、政策を前進させる環境が整いつつあります。スペインはかねてより、イスラエルに対する経済制裁や外交的圧力の強化を主張しており、国内でもパレスチナへの連帯を示す世論が根強く存在しています。
今後、EUがイスラエル政策をどのように見直していくのかは、中東情勢だけでなく、EU内部の外交的結束のあり方を占う重要な論点となります。制裁の具体的な内容や時期については、加盟国間での協議が続けられる見通しです。