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タイで「幽霊出生」詐欺が拡大――数百人の赤ちゃんに偽の市民権登録
タイ当局が、「幽霊出生(Ghost Birth)」と呼ばれる大規模な詐欺事件の全容解明に向けた捜査を進めていることが明らかになりました。主に中国人の赤ちゃん数百人が、腐敗した公務員の関与のもと、タイ国籍を持つ市民として不正に出生登録されていたとみられています。
不動産所有制限を回避する手口
タイでは法律上、外国人による不動産所有に厳しい制限が設けられており、市民権を持たない者が土地を購入することは原則として困難です。今回の詐欺では、子どもに偽のタイ市民権を付与することで、その親が法的な所有者として不動産や企業を取得できる仕組みが構築されていたとみられます。
複数地域に広がる捜査
事件は北部チェンマイで最初に発覚しましたが、その後の調査により、バンコク郊外やナコーンラッチャシマ地域にも同様の不正登録が集中していることが判明しました。複数の出生証明書が精査の対象となっており、贈収賄の容疑で複数の公務員がすでに逮捕されています。
制度的な課題も浮き彫りに
今回の事件は、出生届の審査体制や公務員の監視制度に構造的な脆弱性があることを示唆しています。当局は関与した人物の特定と不正登録の全件調査を進めるとともに、再発防止に向けた制度の見直しにも着手する方針とされています。
今後の捜査の進展が注目されます。