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ナイジェリアのラッサ熱、感染者減も致死率が上昇

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ナイジェリアでラッサ熱の致死率が上昇している。プレミアム・タイムズ紙の報道によると、2026年の同国における致死率は24.8%に達し、2025年同期の18.8%から6ポイント増加した。感染確認者数は減少傾向にあるものの、患者の死亡リスクが高まっている状況がうかがえる。

ラッサ熱は、マスターラット(多乳頭鼠)などのげっ歯類を介して感染するウイルス性出血熱で、西アフリカ地域で風土病として知られている。ナイジェリアは年間の感染報告件数が多い地域の一つであり、衛生環境や医療アクセスの地域差が課題として指摘されてきた。

感染者数の減少にもかかわらず致死率が上昇している背景には、感染の重症化、医療体制の逼迫、診断や治療の遅れ、ウイルスの病原性の変化など、複数の要因が関与している可能性がある。現時点で単一の原因に帰結させる材料は乏しく、継続的な疫学調査が求められる段階にある。

同国の保健当局は、早期診断と治療体制の強化を急務として位置づけているとみられる。地域の医療機関における検査能力の拡充や、住民への啓発活動、げっ歯類対策を含む環境衛生の改善が、今後の感染管理の鍵となりそうだ。編集部では、感染動向および公的機関からの続報を引き続き注視していく。