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ノルウェー政府は、これまで閉鎖していたガス田の操業を再開する計画を発表した。同国エネルギー省によれば、再開は2028年を予定しており、2048年までおよそ20年間にわたって生産を継続する見通しだという。ヨーロッパ向けの天然ガス供給を下支えすることが主な狙いとされる。
ノルウェーはヨーロッパ有数の天然ガス供給国であり、大陸全体のエネルギー安全保障において重要な位置を占めてきた。近年はロシアからのガス供給が大幅に制限され、各国は代替となる調達先の確保を急いできた。今回のガス田再開は、こうした供給逼迫への対応のひとつとして、ノルウェーが自国の供給能力を改めて強化する動きと位置づけられる。
再開に向けては、環境影響評価や関連する法的手続きが順次進められる予定だ。化石燃料への依存をどう抑えていくかという長期的な課題は残るものの、当面のヨーロッパのエネルギー需給を考えるうえでは、現実的な選択肢のひとつとなりそうだ。
編集部としては、欧州のエネルギー自給度を高める観点から、本計画が果たす役割は小さくないとみている。今後の手続きの進捗や、他の供給国の動向と合わせて注視していきたい。