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ブルガリア、5年で8度目の国政選挙――腐敗撲滅と政治安定が焦点

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ブルガリアで国民議会(下院)の選挙が実施されました。同国では過去5年間で8度目の国政選挙となり、EU加盟国のなかでも際立った政治的不安定が続いています。

腐敗撲滅を掲げるラデフ元大統領の勢力が優位

今回の選挙では、元大統領ルーメン・ラデフ(Rumen Radev)氏が率いる勢力が優位に立っているとみられます。ラデフ氏は腐敗撲滅を中心的な公約として掲げており、幅広い支持を集めています。

2021年に本格化した反腐敗運動は、長年にわたり政権を担った保守派の指導者ボイコ・ボリッソフ(Boyko Borissov)氏の退陣につながりました。しかし、その後も安定した連立政権の樹立には至らず、短期間での政権交代や議会解散が繰り返されてきました。

EU最貧国としての経済課題

ブルガリアはEU加盟国のなかでも一人当たりGDPが最も低い水準にあり、経済面での課題が山積しています。度重なる選挙と政権の不安定さは、必要な経済改革の停滞にもつながっていると指摘されています。

対ロシア外交への影響も

ラデフ氏はロシアとの関係改善を主張し、ウクライナへの軍事支援に反対の立場を示しています。この外交姿勢は、ウクライナ情勢をめぐる欧州の結束に影響を及ぼす可能性があり、EU内での議論にも注目が集まります。

長期にわたる政治危機のなかで国民の政治制度への信頼は揺らいでおり、今回の選挙が安定した政権の発足につながるかどうかが注視されています。