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国際商業会議所(ICC)のジョン・デントン事務局長が、ホルムズ海峡の戦略的重要性について改めて警告を発した。
同海峡はこれまで主にエネルギー供給路として注目されてきたが、デントン氏は「ホルムズ海峡の役割は石油とガスをはるかに超えている」と指摘している。特に強調されたのは、肥料供給への影響である。
世界の農業生産は肥料の安定的な確保に大きく依存しており、同海峡を経由する肥料の輸送が滞れば、各国の農業生産に深刻な打撃を与えかねない。デントン氏はこの点について、世界の食糧システム全体に「破滅的なリスク」をもたらし得ると述べている。
現在、地政学的な不安定性と経済的脆弱性が同時に進行するなか、食糧安全保障は新たな局面を迎えつつある。多くの国々が供給チェーンの寸断を懸念しており、肥料の調達経路の確保は食糧供給体制を左右する重要な要因となっている。
デントン氏の発言は、ホルムズ海峡の安定維持がエネルギー確保の文脈だけで語られがちな現状に対し、食糧供給という観点からも国際社会の関心を促すものといえる。石油やガスの問題に隠れた食糧危機のリスクに、各国がどのように備えるかが問われている。