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学者のマムダニ氏が、イギリスのチャールズ国王に対し、王室が保有する歴史的なダイヤモンド「コイ・ノール(Koh-i-Noor)」の返却を求めていることが明らかになった。
コイ・ノールは世界で最も著名なダイヤモンドの一つであり、1849年にパンジャブ王国からビクトリア女王へ講和条約の一部として献上された。同年、イギリスは第二次シク戦争に勝利してパンジャブ地域を完全に支配下に収めており、この献上は事実上、戦勝国による接収であったとの見方もある。以来170年以上にわたり、コイ・ノールはイギリス王室の宝物として保管されてきた。
このダイヤモンドをめぐっては、インド、パキスタン、アフガニスタンなど複数の南アジア諸国が繰り返し返却を求めてきた経緯がある。マムダニ氏による今回の呼びかけも、かつての植民地支配下で流出した文化財の返還を求める国際的な議論の延長線上に位置づけられる。
近年、欧米の博物館や王室が旧植民地に由来する美術品や文化遺産の所有権問題に直面する事例が増えており、返還を求める声は国際社会でより大きな注目を集めるようになっている。ただし、コイ・ノールの返却に向けた具体的な交渉が進んでいるとの報道は、現時点では確認されていない。