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マレーシアのネゲリセムビラン州において、州の統治者をめぐる異例の王宮紛争が生じています。
同州を統治するトゥアングク・ムヒルズ・トゥアングク・ムナウィル(Tuanku Muhriz Tuanku Munawir)は4月22日、州政府が「通常通り」機能し続けるべきとする声明を発表し、事態の沈静化を図りました。
紛争の発端は4月19日にさかのぼります。州内の4人の有力な伝統的首長(ウンダン)が、トゥアングク・ムヒルズについて「非行」を理由に廃位されたと公式に宣言しました。ただし、具体的にどのような非行があったのかは明らかにされていません。
マレーシアには9つの王州が存在し、各州の統治者は伝統的な制度のもとで君主としての地位を保っています。ネゲリセムビラン州は他の王州と異なり、複数の伝統的首長による合議制の要素を持つ独自の統治構造を有しており、今回の廃位宣言はこの制度上の権限に基づくものとみられます。
トゥアングク・ムヒルズ側の声明は、こうした対立のさなかにあっても州の行政が混乱なく継続されるべきとの立場を示したもので、権力の空白を回避する意図があると考えられます。
マレーシア国内では、州君主制度と伝統的首長の権限の在り方について改めて議論が高まっているとみられ、今後の推移が注目されます。