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モザンビークの保健当局は2026年4月22日、HIV感染を予防する長時間作用型注射剤「PrEP(曝露前予防)」の導入を発表した。首都マプトで行われた発表によると、この注射剤は感染リスクを99%以上低減できるとされている。
従来のHIV予防薬は毎日の経口服用が必要であり、飲み忘れによる効果の低下が課題となっていた。長時間作用型PrEPは、定期的な注射投与によって血中の有効成分濃度を一定期間維持する仕組みで、日々の服薬負担を大幅に軽減できる点が特徴である。
アフリカ大陸、とりわけサハラ以南の地域ではHIV感染が依然として深刻な公衆衛生上の課題となっている。モザンビークはアフリカ南東部に位置し、同地域のなかでもHIV感染率が比較的高い国の一つに数えられる。世界保健機関(WHO)もかねてより長時間作用型PrEPの普及を推奨しており、今回の導入はこうした国際的な潮流に沿った動きといえる。
HIV感染リスクの高い集団への優先的な適用が期待されているが、具体的な供給体制や対象者の選定基準については、現時点では詳細が明らかにされていない。今後の運用方針の発表が待たれる。
今回の導入が同国の感染予防対策の強化につながるか、引き続き注視していく。