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インターネット監視団体の報告によれば、ロシア欧州部の複数地域でモバイルインターネットの障害が発生している。複数地域で同時多発的に通信トラブルが確認されたことから、ロシア当局による意図的な通信制限の可能性が指摘されている。
ロシアでは毎年5月9日に第二次世界大戦の戦勝を記念する式典が行われ、モスクワ・赤の広場を中心に大規模な軍事パレードが開催されてきた。ただし今年は、例年と比較して規模が縮小される見通しだと伝えられている。
通信制限の理由について当局からの明確な説明はないものの、パレード期間中の警備強化やテロ対策、あるいは国内における情報流通を統制下に置く意図などが背景にある可能性がある。モバイル通信が制限されれば、インターネットを介した情報拡散や個人間の連絡手段が大きく限定されることになる。
国際的なインターネット自由度の監視団体は、ロシアにおける情報統制の傾向をかねてより懸念材料として指摘してきた。記念式典に合わせた今回の通信制限は、こうした統制強化の流れを裏付ける事例の一つとして受け止められている。
編集部としては、戦勝記念日前後の通信状況や式典の規模、さらに周辺国や国際社会の反応について、引き続き注視していく。