元記事公開:
中国の天宮(Tiangong)宇宙ステーションに滞在中の宇宙飛行士3人について、滞在期間が約1か月延長されることが明らかになった。中国国営の中央テレビ(CCTV)が報じた。
乗組員は2025年10月31日、中国北西部の酒泉衛星発射センターから宇宙船「神舟21号」で打ち上げられた。当初は約6か月間のミッションとして今月末の帰還が予定されていたが、滞在を延長し、宇宙ステーションでの活動機会を最大限に活用する方針だという。
この延長決定の背景には、2024年11月に発生した技術的な問題があるとみられている。当時、先行する乗組員が搭乗していた宇宙船「神舟20号」の窓にひびが見つかり、前任の乗組員も帰還時期を延期せざるを得なかった経緯がある。今回の延長についても、こうした運用上の課題を踏まえ、追加の点検・保守作業に充てる時間を確保する狙いがあるものと考えられる。
中国は宇宙開発の柱として天宮宇宙ステーションの運用を進めており、2022年の完成以降、常時有人での運用体制を維持している。今回の措置は、乗組員の安全を確保しつつ、科学実験や保守作業を着実に遂行するための判断といえる。今後の帰還時期や後続ミッションへの影響については、続報が待たれる。