中国の教育当局が、学校に対して生徒や保護者の試験に対する不安を軽減するよう求める取り組みを進めていることがわかった。過度な競争や成績至上主義がもたらす心理的負担の軽減を目指す方針とみられる。
中国の教育現場では、有名大学への進学を巡る激しい競争が長年にわたって続いており、試験に対する不安やストレスが学生だけでなく保護者の間でも深刻な問題として認識されてきた。こうした状況を受け、当局は学校に対して不安軽減のための支援体制を整備するよう促しているとされる。具体的には、心理的サポートの充実や学習環境の改善などが想定されるが、施策の詳細については現時点で明らかにされていない。
中国ではかねてより、教育をめぐる過当競争が社会問題として議論されてきた。2021年には学習塾に対する規制強化策(いわゆる「双減」政策)が導入されるなど、学生の負担軽減に向けた政策が段階的に打ち出されている。今回の取り組みも、こうした一連の教育改革の流れに沿ったものと位置づけられる。
学生の心身の健康を守りつつ、教育の質的向上を図ろうとするこの方針は、保護者の負担軽減も視野に入れたものとみられる。教育に関する社会全体の不安感をどこまで低減できるか、今後の具体的な施策の内容と実効性が注目される。