元記事公開:
ベルギー北東部のリエージュに位置する貨物空港で、中国から届く小包の急増が深刻な課題となっています。同空港には現在、毎日400万個を超える小包が到着しており、処理能力が限界に達しつつある状況です。
オランダ・ドイツ・フランスに隣接するリエージュ空港は、欧州有数の物流拠点として知られています。Amazon、Shein、Temu、Alibabaといった主要eコマースプラットフォーム向けの配送を担うため、施設の一部はこうした需要を見込んで建設されたとみられています。
ベルギーの税関トップであるクリスティアン・ファンダーワーレン氏によれば、同空港の受け入れ体制はeコマース需要の拡大を想定して整備されてきたものの、実際の物流量は想定を大きく上回るペースで増加しているといいます。
特に深刻なのは、1日400万個を超える小包に対して、税関検査を担当する職員がわずか80名にとどまっている点です。単純計算で検査官1人あたり5万個以上の小包を処理しなければならず、十分な検査体制を維持することは極めて困難な状況にあります。
背景には、世界的なオンラインショッピングの拡大と、低価格の中国製品に対する需要の高まりがあります。欧州の物流拠点として機能するベルギーにおいて、インフラ整備や人員確保が急速に増大するeコマース時代の物流需要に追いつかなくなりつつある実態が、改めて浮き彫りとなりました。