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中国研究チーム、低コストの「全鉄フロー電池」を開発――再生エネルギー貯蔵の経済性向上に期待

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概要

中国科学院金属研究所(Institute of Metal Research, Chinese Academy of Sciences)の研究チームが、鉄を主要な活物質とする「全鉄フロー電池」の開発に成功したことがわかった。再生可能エネルギーの普及に欠かせない蓄電技術において、原材料コストを大幅に抑えられる点が注目されている。

鉄の価格優位性

全鉄フロー電池が関心を集める背景には、原材料である鉄の価格の低さがある。産業用原材料としての鉄は、リチウムと比較して80倍以上安価とされており、蓄電システム全体のコスト構造を根本から見直せる可能性がある。長時間の電力貯蔵が求められる用途では、この価格差が経済性に大きく影響する。

長寿命化への期待

従来のリチウムイオン電池と比べ、全鉄フロー電池はバッテリー寿命の面でも優位性があるとみられている。フロー電池は電解液を外部タンクに蓄える構造上、容量の拡張が比較的容易であり、長期間にわたる安定稼働が期待できる。

再生エネルギー普及との関係

太陽光発電や風力発電は天候や時間帯によって出力が変動するため、余剰電力を蓄え、必要なときに供給する蓄電技術が不可欠となっている。低コストかつ長寿命の蓄電手段が実用化されれば、再生可能エネルギーの導入拡大を後押しする要因となる。

今回の研究成果は、エネルギー貯蔵分野における選択肢を広げるものとして、国際的にも関心が寄せられている。今後の実用化に向けた検証の進展が待たれる。