BREAKING

仏ナショナル・ラリー、政権獲得時の移民政策案を発表 シェンゲン圏の制限を提唱

元記事公開:

フランスの極右政党ナショナル・ラリー(National Rally)のジョルダン・バルデラ氏は22日、ポルトガルのポルトで開かれた行事において、同党が政権を獲得した場合に実施する移民・難民政策の概要を発表した。

政策の柱となるのは、欧州域内における国境管理の再導入である。現在、EU加盟国と関連国の間で適用されている「シェンゲン協定」に基づく自由移動圏について、その対象をEU加盟国の国民のみに限定する方針を掲げた。これにより、域外からの移民・難民の流入を大幅に抑制する狙いがあるとみられる。

また、バルデラ氏はスペインを欧州への移民・難民の主要な入口として名指しで批判し、同国の移民政策やアムネスティ(恩赦)措置に対する懸念を表明した。地中海経由での移民受け入れが多い南欧諸国の中でも、スペインが特に焦点となった形である。

ナショナル・ラリーは、欧州統合の深化よりも国家主権の回復を優先する政治姿勢で知られている。今回の発言は、EUが推進する域内での人の自由移動と、各国による独自の国境管理という根本的な対立軸を改めて浮き彫りにするものといえる。

移民・難民問題は欧州政治における最重要課題の一つであり、今後の欧州統合の方向性をめぐる議論において引き続き中心的な論点となることが見込まれる。