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台湾の頼清徳(ライ・チンテ)総統が予定していたアフリカ・エスワティニへの公式訪問が、出発前日に中止となった。5日間の日程で計画されていた今回の訪問は、アフリカ大陸で台湾と外交関係を維持する唯一の国への重要な国家訪問であった。
頼総統は、エスワティニのムスワティ3世国王の即位40周年および58歳の誕生日を祝う式典に出席する予定だった。台湾にとって、アフリカにおける外交的プレゼンスを示す貴重な機会と位置づけられていた。
中止の直接的な原因は、複数のアフリカ諸国が頼総統の搭乗機に対して領空通過の許可を出さなかったことにある。報道によれば、飛行許可を拒否した国は少なくとも3か国にのぼるとみられている。各国が個別に判断したのか、あるいは何らかの調整が行われたのかについては、現時点で明らかになっていない。
こうした動きに対し、中国(北京)はアフリカ諸国の対応を公式に称賛した。この反応は、アフリカ大陸における中国の外交的影響力の深さを改めて浮き彫りにするものとして、国際的な関心を集めている。
エスワティニは、台湾がアフリカで唯一公式な外交関係を持つ国であり、同国との関係維持は台湾外交にとって重要な課題となっている。今回の訪問中止は台湾にとって外交上の痛手とみられており、今後の対応が注目される。