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台湾の頼清徳(ライ・チンテ)総統は、アフリカで唯一の国交樹立国であるエスワティニへの訪問を延期した。同国のムスワティ3世国王の即位40周年記念式典および58歳の誕生日祝賀行事に出席する予定だったが、計画の変更を余儀なくされた。
台湾側は延期の理由として「領空通過許可の取り消し」を挙げている。セーシェル、モーリシャス、マダガスカルの3カ国が、事前に承認していた台湾機の領空通過許可を突如撤回したことが直接の原因となった。事前の通知はなかったとされる。
国際法上、他国の航空機に対する領空通過許可の撤回は各国の主権に基づく判断であり、それ自体は違法ではない。しかし、複数国がほぼ同時期に許可を取り消した経緯については、背景に政治的圧力があるとの見方が出ている。
台湾は現在、エスワティニを含む世界22カ国と正式な外交関係を維持している。アフリカ大陸ではエスワティニが唯一の国交樹立国であり、今回の訪問延期は、台湾の対外的な立場が一段と厳しさを増していることを示す出来事といえる。
今後、訪問が改めて実現するかどうかについては、現時点で具体的な日程は公表されていない。