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広東省の経済首位に迫る江蘇省――中国二大経済圏の差が縮小
中国最大の経済規模を持つ広東省の地位が、江蘇省の急速な成長によって揺らぎつつあります。最新の経済データでは、両省の国内総生産(GDP)の差がさらに縮小していることが明らかになりました。
広東省は1980年代後半の改革開放以降、中国の経済成長をけん引する存在として発展を続けてきました。深圳や広州といった都市を擁し、製造業や先端技術産業の集積地として国内外から投資を呼び込んできた経緯があります。
一方の江蘇省も、南京・蘇州・無錫などの主要都市を中心に目覚ましい経済成長を遂げてきました。半導体や新エネルギー産業への積極的な投資が功を奏し、近年はその成長速度が広東省を上回る場面も見られます。
両省それぞれのGDPは、先進7カ国(G7)の一員であるイタリアやカナダに匹敵する規模に達しており、一つの省だけで先進国並みの経済力を有している計算になります。
こうした地域間の競争は、世界第2の経済大国である中国の内部で経済構造が急速に変化していることを映し出しています。GDP格差の縮小は、中国経済の地理的な重心がゆるやかに移動しつつあることを示唆するものであり、地域間の切磋琢磨が全国規模の経済成長を下支えする力学として機能している側面もあるとみられます。
今後、両省がどのような産業戦略を打ち出し、経済競争の行方がどう変化していくのか、引き続き注目されます。