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ドイツのバルト海沿岸付近で繰り返し浜に座礁していたザトウクジラが5月2日、はしけに載せられ北海まで運ばれたうえで放流された。この大がかりな移送作業は、地元の起業家2人がはしけの手配費用を負担したことで実現したとみられる。
ザトウクジラはバルト海沿岸の浅い水域で何度も打ち上げられ、危機的な状況に陥っていた。大型の海生哺乳類を安全に救出するには多くの人員と専門的な知見が求められるが、今回は民間の支援者が迅速に名乗り出たことが転機となった。2人の起業家がはしけ輸送の費用を全額負担し、クジラをより深い海域へ運ぶ道筋が開かれた。
バルト海は外洋と比べて水深が浅く、クジラなどの大型海生生物が迷い込みやすい海域として知られている。北海への放流により、ザトウクジラはより広く深い海域で自由に回遊できる環境へ戻ることになる。
大型海生生物の救出事例は世界的にも注目を集めることが多い。今回の一件は、野生動物保護において民間セクターが果たしうる役割の大きさをあらためて示す出来事となった。