日産自動車が、米国ミシシッピ州キャントン工場における電気自動車(EV)の生産計画を撤回したことが報じられた。
同工場は日産の北米生産拠点の一つとして長年稼働してきたが、EV専用ラインの新設についてはかねてより計画が公表されていた。今回の決定により、同工場でのEV量産は見送られる形となる。
背景には、北米市場におけるEV需要の伸び悩みや、価格競争の激化があるとみられる。米国ではテスラをはじめとする先行メーカーに加え、韓国・中国勢の台頭もあり、各社がEV投資の見直しを迫られている状況にある。日産に限らず、ゼネラル・モーターズやフォードなど米国大手メーカーもEV関連の設備投資計画を縮小・延期する動きを見せており、業界全体として慎重な姿勢が広がっている。
日産は経営再建の一環としてコスト削減を進めており、今回の判断もその流れに沿ったものと考えられる。同社は2024年以降、グローバルでの生産体制の再編を加速させてきた。
ミシシッピ州にとっては、EV生産に伴う新規雇用や地域経済への波及効果が期待されていただけに、地元への影響も注視される。今後、日産が北米におけるEV戦略をどのように再構築していくかが焦点となる。