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米国のトランプ(Trump)大統領は、精神活性物質(サイコデリック)の規制見直しを指示する大統領令に署名した。
今回の大統領令は、米食品医薬品局(FDA)に対し、ブレークスルー療法に指定されたサイコデリック関連薬の審査・見直しを進めるよう求める内容とみられる。ブレークスルー療法とは、深刻な疾患に対して有望と判断される新規治療法の開発・審査を加速するための制度であり、現在、一部のサイコデリック関連治療がこの指定を受けている。
署名式の場でトランプ大統領は、治療薬として注目を集めるイボガイン(ibogaine)について冗談を交えながらコメントし、終始軽妙な態度で臨んだと報じられている。
医学界では近年、サイコデリック関連の治療法がうつ病や心的外傷後ストレス障害(PTSD)、治療抵抗性の精神疾患などに対して有効であるとする研究成果が相次いで報告されている。特に退役軍人のPTSD治療への応用については、党派を超えた関心が寄せられてきた。
今回の大統領令は、こうした医療利用の可能性を政府として正式に検討する姿勢を示したものといえる。従来、米国の薬物政策はサイコデリック物質に対して厳格な規制を維持してきたが、今回の措置は規制当局の見方に変化が生じていることを反映したものと考えられる。
今後、FDAがどのような審査方針を打ち出すかが注目される。規制見直しの具体的な範囲や対象物質、スケジュールについては、引き続き動向を注視していく必要がある。