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米国のテッド・クルーズ(Ted Cruz)上院議員は4月22日、ドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領が任期中にソマリランド(Somaliland)の独立を承認する可能性が高いとの見解を示した。アフリカの角地域を拠点とする報道機関「ホーン・ディプロマット」がハルゲイサ(Hargeisa)発で伝えたもので、クルーズ議員は承認の見通しについて「強い楽観姿勢」を表明している。
ソマリランドは1991年にソマリアからの独立を一方的に宣言し、以来独自の政府・議会・通貨を持ち実質的な自治を続けてきた。しかし、国際社会においては国家として正式に承認した国はなく、外交的には未承認のままとなっている。米国が承認に踏み切れば、主要国として初めての事例となり、東アフリカ地域の外交関係に大きな影響を及ぼす可能性がある。
クルーズ議員の発言は、ワシントン政界においてソマリランドとの関係強化を支持する声が広がっていることを示すものといえる。ソマリランドはアデン湾に面した戦略的要衝に位置しており、紅海の海上交通路の安全確保や、地域の安定に関心を持つ米国にとって重要なパートナーとなり得るとの見方がある。
トランプ政権は中東・アフリカ地域における戦略的パートナーシップの構築を外交方針の柱の一つとしており、ソマリランド問題もこうした地域戦略の文脈で議論されているものとみられる。今後の米政権内での議論の進展が注目される。