元記事公開:
米国において、未成年によるソーシャルメディア(SNS)利用を制限・禁止する法案が、連邦および州レベルで相次いで提出されている。保護者が抱く子どもの安全への懸念に政治家が応じるかたちで、立法化の動きが加速している状況だ。
連邦議会では超党派による法案が検討されており、一定年齢以下の未成年によるSNSアカウントの作成・維持の禁止や、年長の未成年層に対するアルゴリズム推奨機能の制限などが盛り込まれているとみられる。こうした動きは米国に限らず世界的な潮流であり、海外では既に同様の施策が施行されている国もある。
SNS利用と未成年の心身の健康との関連性については、社会的な懸念が高まっている。スクリーンタイムの増加による睡眠障害やメンタルヘルスへの悪影響を危惧する保護者は多く、立法を後押しする要因となっている。
一方で、包括的な禁止措置に対しては異論も存在する。表現の自由の観点や、発達段階にある未成年が自律的に判断する機会を奪いかねないとの指摘がある。また、意図が良好であっても、それが必ずしも優れた政策設計につながるとは限らないとの見方もある。
各国での施行結果や影響についての知見が蓄積されるなか、子どもの保護と権利のバランスを踏まえた、より慎重で均衡のとれた政策設計が求められている。