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サンパウロ大学(University of São Paulo)などを含む国際研究チームは、アメリカ大陸の先住民を対象とした大規模なゲノム研究の成果を科学誌『ネイチャー』に発表した。論文は4月22日にオンライン掲載されている。
研究によると、これまで知られていなかった南米への移住が約1,300年前(西暦720年頃)に起きていたことが明らかになった。この移住者集団が持っていた遺伝子は、現在のオーストラリアおよび太平洋諸島の先住民集団のものと著しい類似性を示していたという。
従来の学説では、南米への人類の移住はより古い時代に完了していたと考えられてきた。しかし今回の発見は、想定よりもはるかに最近の時期まで人口移動が続いていた可能性を示唆するものとなっている。
この時期は中国の唐王朝にあたり、東アジア地域で活発な海上交易が行われていた時代とも重なる。ただし、オーストラリアや太平洋地域からの移住者がどのような経路で南米に到達したのかについては、詳細なメカニズムがまだ完全には解明されていない。
今後、より精密な遺伝子解析や考古学的調査を重ねることで、この移住ルートや時間的経緯が一層明らかになることが期待される。