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英国詩人キーツの恋文、盗難から37年ぶりに回収

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英国ロマン主義を代表する詩人ジョン・キーツ(John Keats、1795–1821)が婚約者ファニー・ブラウン(Fanny Brawne)に宛てた恋文37通をまとめた製本冊子が、盗難から37年を経て回収されたことが明らかになりました。

報道によると、冊子はマンハッタンの稀少本専門店の関係者らの協力によって発見されたとのことです。美術品鑑定の結果、この冊子の評価額はおよそ275万ドル(約4億円相当)とされています。

ブラウンは、キーツが1818年から1820年にかけて暮らしていたロンドン北部ハムステッド地区の近隣に住んでいた女性です。キーツはこの家で代表作「ナイチンゲールに寄す(Ode to a Nightingale)」を執筆しており、同時期にブラウンとの関係を深めたと伝えられています。

ロマン主義文学の研究者からは、金銭的な評価額を上回る歴史的・文学的意義があるとの指摘が出ています。キーツは1821年、わずか25歳でローマにおいて結核のため亡くなりました。短い生涯のなかで英語圏の文学史に深い足跡を残した詩人の、個人的な思いや人間関係を伝える一次資料として、今回の回収は大きな注目を集めています。

冊子の今後の保管先や公開の予定については、現時点で詳細は明らかにされていません。