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オーストラリア東海岸の小さな海沿いの町ジェリングゴン(Gerringong)で、ソーシャルメディア(SNS)をきっかけとした観光客の急増が、地元住民の生活に影響を及ぼしている。
ジェリングゴンはシドニーから南へ車で約2時間の距離に位置し、紺碧の海を背景に高級住宅が立ち並ぶ美しい景観で知られる。なかでも「タスマン・ドライブ(Tasman Drive)」と呼ばれる通りは、国内で「最も美しい通りの一つ」として紹介され、インスタグラムやティックトック(TikTok)、中国発のSNS「レッドノート(RedNote)」など複数のプラットフォームで写真や動画が大量に共有された。
こうした投稿が拡散されたことで、観光バスが連日押し寄せるようになり、地元住民からは「かつての静かな暮らしが一変した」との声が上がっている。住宅街への観光客の流入は、交通渋滞や騒音といった生活環境の変化をもたらしており、地域として対応を模索している状況とみられる。
このような問題はジェリングゴンに限ったものではない。SNS時代においては、特定の景勝地が短期間で爆発的に注目を集めることがあり、地域住民と観光客との間で摩擦が生じる事例は世界各地で報告されている。観光による経済効果と住民の生活環境の保全をどのように両立させるかは、多くの地域にとって共通の課題となっている。