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オーストラリア最高の軍事勲章であるヴィクトリア十字章を受章した現役兵士、ベン・ロバーツ=スミス(Ben Roberts-Smith)氏が、戦争犯罪の罪で正式に起訴されました。
起訴状によると、同氏は2009年から2012年にかけてアフガニスタンで行われた一連の違法殺人に共謀した疑いが持たれています。ロバーツ=スミス氏はオーストラリア陸軍の特殊部隊(SAS)に所属し、アフガニスタンでの軍事作戦における功績により国内で広く知られてきた人物です。
今回の起訴は、アフガニスタン紛争中にオーストラリア軍兵士が関与したとされる人権侵害疑惑をめぐる一連の調査の延長線上にあります。2020年に公表されたブレアトン報告書では、オーストラリア特殊部隊による民間人や捕虜の違法殺害が複数指摘されており、本件もその流れを汲むものとみられます。
複数の違法殺人への共謀という重大な容疑であり、戦闘員の行動規範と国際人道法の遵守をめぐる根本的な問題が改めて問われる形となっています。
ロバーツ=スミス氏の弁護側は、すべての容疑について全面的に否定する姿勢を示しており、法廷の場で自身の名誉を明らかにすると表明しています。
本件の今後の展開は、オーストラリアの軍事司法制度における透明性の在り方にとどまらず、戦地における兵士の個人責任と国際人道法の適用に関する国際的な議論にも影響を及ぼす可能性があります。