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韓国MBKによるマキノ買収、安全保障上の懸念で頓挫

韓国の大手プライベートエクイティファンドであるMBKパートナーズが、日本の工作機械メーカー・牧野フライス製作所(マキノ)の買収を目指していた案件が、安全保障上の懸念を理由に頓挫したことが明らかになりました。

工作機械は半導体製造装置や航空宇宙・防衛産業の部品加工に不可欠な基盤技術であり、日本政府は外国資本による取得に対して慎重な姿勢をとっています。日本では2020年に改正外為法が施行され、安全保障に関わる業種への外国投資については事前届出と審査が義務付けられており、今回の案件もこうした枠組みのもとで精査が行われたとみられます。

マキノは1937年創業の老舗メーカーで、高精度のマシニングセンタや放電加工機などで世界的に高い評価を受けています。同社の技術は民生用途にとどまらず、防衛関連の精密加工にも用いられるため、外国資本への技術流出リスクが懸念材料となった模様です。

MBKパートナーズはアジア最大級のプライベートエクイティファンドの一つであり、日本国内でもこれまで複数の投資実績があります。しかし、近年は経済安全保障の観点から各国で外国投資に対する審査が厳格化しており、今回の案件はその潮流を象徴する事例といえます。

日本政府は半導体や先端素材と並び、工作機械分野についても技術管理の強化を進めており、今後も同様の判断が示される可能性があります。