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香港・大埔(タイポー)地区の公営住宅「ワンフクコート(Wang Fuk Court)」で約5カ月前に発生した大規模火災を受け、4月20日から住民による一時帰宅プログラムが段階的に開始されることがわかった。
この火災では、8棟ある建物のうち7棟が深刻な被害を受け、約1,900世帯の住民が避難生活を続けている。今回のプログラムは政府が主催するもので、住民が焼失した自宅を訪問し、残された家財や貴重品を回収する機会を設けるものとなる。
一時帰宅は安全面への配慮から、複数回に分けて段階的に実施される予定で、住民にはあらかじめ指定された日時が通知される見通しである。数十年にわたり暮らしてきた住居に別れを告げる場ともなるため、住民の心理的な負担に対するケアも求められている。
ワンフクコートは大埔地区で長年親しまれてきた団地であり、多くの住民にとって生活の基盤であると同時に、思い出の詰まった場所でもある。火災がもたらした影響は住居の喪失にとどまらず、地域コミュニティ全体に及んでいる。
政府には、建物の安全性を十分に確認したうえで、住民一人ひとりの事情に寄り添った対応が期待される。