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米連邦捜査局(FBI)が、ジョン・ブレナン(John Brennan)元中央情報局(CIA)長官に対する刑事調査を進めていることが分かった。調査は、2016年の米大統領選挙におけるロシアの干渉を判定した米国情報機関の評価に関連しているとされる。
調査に詳しい複数の関係者によると、FBIは今後、本件に関連する約6人の証人に対して聴取を行う予定だという。ブレナン氏は当時CIA長官として、ロシアがドナルド・トランプ(Donald Trump)氏の当選を後押しする目的で選挙に干渉したとする情報機関の評価に深く関与していたとみられている。
今回の調査は、トランプ政権がロシア関連の一連の調査や報告書に対して繰り返し批判的な立場を示してきた経緯を背景に持つとみられる。焦点となっているのは、2016年当時のブレナン氏の判断や情報評価の手続きが、CIA長官としての本来の職務の範囲を超えていなかったかどうかという点だ。
ブレナン氏はこれまで、トランプ氏の側近やロシア政府関係者との接触に関する情報を踏まえ、情報機関としての評価をまとめる中心的役割を担ったとされる。一方、トランプ氏を支持する立場からは、当時の情報機関の評価が政治的に偏っていたとの批判も根強い。
現時点でブレナン氏本人の訴追が決まったわけではなく、FBIは証人聴取を通じて事実関係の詳細な究明を進める方針とみられる。米国の情報機関を巡る過去の判断が司法手続きの対象となる異例の展開であり、今後の捜査の進展が注目される。