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先進7か国(G7)が、重要鉱物の供給チェーン多様化に向けた連携を加速させている。
重要鉱物とは、リチウムやコバルト、レアアースなど、スマートフォンやEV(電気自動車)、再生可能エネルギー関連機器といった最先端技術の製造に欠かせない資源の総称である。現在、これらの鉱物は採掘・精製から流通に至るまで、サプライチェーンの多くの段階で中国が大きなシェアを占めており、G7加盟国は経済安全保障上のリスクとして懸念を強めてきた。
こうした背景を踏まえ、G7各国は複数の供給ルートを確保するための具体的な協力を進める方針を示している。新たなパートナーとして、オーストラリアやインドネシア、アフリカ諸国との関係構築が検討されているほか、各国が自国内での採掘・精製能力を高める取り組みも模索されている。
この動きの背景には、地政学的な緊張の高まりがある。特定の国への過度な依存を回避し、供給網を分散させることで、民主主義国家グループとしての経済的なレジリエンス(回復力)を高める狙いがあるとみられる。
重要鉱物の安定確保は、エネルギー転換や先端技術の発展を支える基盤でもある。今後、G7としてどのような具体策を打ち出していくのか、各国の動向が注目される。