BREAKING

SNS人気が後押しする野生動物の密輸、タイ経由の国際ネットワークが浮上

元記事公開:

SNS上で野生動物の飼育動画や情報が広く共有されるなか、国境を越えた違法密輸ネットワークの存在が改めて注目されている。

インドでは、キツネザルやイグアナといった野生動物をペットとして飼育する人が増加傾向にある。Instagram、Facebook、YouTubeなどのSNSには飼育方法や食事管理に関する情報が数多く投稿されており、都市部の住民を中心に、本来の生息地から遠く離れた環境での飼育に関心を持つ層が広がっているという。

アジアのソーシャルメディアでは「かわいさ」が商品価値を持つ傾向が強まっており、この需要に応える形で、タイが東南アジアにおける野生動物流通の中継拠点として機能するようになったと指摘されている。とりわけバンコクのスワンナプーム国際空港は、違法な密輸ネットワークの主要な経由地とみられている。

実際に密輸未遂の事例も報告されている。台湾行きの航空便に搭乗予定だった19歳の乗客が、同空港のセキュリティ検査で野生動物を隠し持っていたことが発覚した。

専門家からは、インドの野生動物密輸市場が個人的な愛好の範囲を超え、組織的犯罪として機能しているとの見方が示されている。SNSを通じた需要の拡大が密輸を助長する構図が鮮明になるなか、野生動物の国際的な保護体制の強化と密輸ネットワークの解体が急務となっている。