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オーストラリアの移民構成に歴史的な変化が生じている。オーストラリア統計局(Australian Bureau of Statistics、以下ABS)が公表した最新の人口統計データによると、インド生まれの居住者がイングランド生まれを初めて上回り、同国最大の海外出生者グループとなった。
ABSのデータによれば、インド生まれの人口は約97万1,000人で、オーストラリア全体の人口の約5.2%に相当する。一方、イングランド生まれは約97万950人となり、きわめて僅差ながらインド生まれが上回った。オーストラリアの移民史において、イングランドは長年にわたり最大の出身国であり続けてきたため、今回の逆転は大きな転換点といえる。
背景には、イングランド生まれの人口が減少傾向にあることが挙げられる。2013年時点では100万人を超えていたが、この約13年間で約3万人減少した。これに対し、インドからの移民流入は着実に増加を続け、現在の水準に達している。南アジア地域からオーストラリアへの人口移動が急速に拡大していることを示すデータといえる。
こうした人口動態の変化は、オーストラリア国内の政策議論にも影響を及ぼしている。移民の受け入れは経済成長や労働力の確保に寄与する一方で、社会統合や住宅供給、労働市場への影響をめぐる議論も活発化している。移民政策のあり方が引き続き重要な論点となっていくものとみられる。