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国連世界気象機関(WMO)は、エルニーニョ現象が2026年5月の早い段階から復帰する可能性があるとの見通しを示し、世界各地の気象パターンへの影響について警告を発出した。
エルニーニョは、太平洋赤道域の海面水温が平年よりも高くなる大規模な気候現象であり、数年おきに発生する。発生時には大気の循環パターンが変化し、地球全体の天候に大きな影響を及ぼすことが知られている。
今回の復帰が実現した場合、一部の地域では平年を大幅に上回る降水量が見込まれる一方、別の地域では深刻な干ばつが発生する可能性がある。加えて、エルニーニョの影響により世界の平均気温がさらに押し上げられることも懸念されている。
特に影響が大きいとみられるのは、農業への依存度が高い地域や、経済基盤が脆弱な国々である。降水パターンの変動は食糧生産に直結するため、収穫量の減少や食料価格の上昇といった二次的な影響も想定される。また、洪水や土砂災害といったインフラへの被害も警戒が必要とされている。
国連機関は、各国政府や関係機関に対し、エルニーニョの影響を踏まえた早期警戒体制の整備と、防災・減災に向けた事前準備の強化を呼びかけている。今後数か月間にわたり、天候の不安定な状態が続く可能性があるため、最新の気象情報を注視していくことが重要となる。