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カナダのヌナブト準州アルビアット(Arviat)が、同国で初めてとなるイヌイット主導の大学の主要キャンパス設置地として選定された。イヌイットの全国組織であるイヌイット・タピリート・カナタミ(Inuit Tapiriit Kanatami)が発表した。
アルビアットはハドソン湾西岸に位置する人口約3,200人の小規模なコミュニティである。同地が大型プロジェクトの拠点に選ばれた背景には、地域が「教育の指導者」として知られてきたことに加え、イヌイットの言語であるイヌクティトゥット語(Inuktitut)との強い結びつきがあるとされている。
イヌイット民族が主導する高等教育機関の設立は、カナダの先住民族政策においても画期的な取り組みといえる。ヌナブト準州では教育インフラの充実が長年にわたり課題とされており、地域の人材育成や民族文化・言語の継承を推進するうえで重要な一歩となる見通しである。
大学の開設時期や具体的な運営体制、提供される教育プログラムの内容については、今後イヌイット・タピリート・カナタミから順次発表される見込みである。カナダでは近年、先住民族の自己決定権を尊重する動きが広がっており、今回の大学設立構想もその流れに位置づけられる。地域住民や関係者からは、準州の発展と先住民族の権利向上の両面から期待の声が寄せられている。