コソボが6月に議会選挙を実施することが明らかになった。同国にとって、約1年半の間に行われる3度目の選挙となる。
アルビン・クルティ首相は2月に新政府の樹立に成功したばかりだったが、大統領の選出をめぐり政治的な膠着状態に陥ったことが、今回の選挙実施の背景にある。
コソボの制度上、議会選挙と大統領の選出は独立したプロセスとして進められる。クルティ首相率いる政府は2月の発足直後から、大統領人事をめぐる対立が表面化していたとみられる。政府与党と議会内の各会派との間で次期大統領候補の人選について合意に至らず、深刻な行き詰まりが生じた。この膠着状態を打開するために、新たな議会選挙の実施が必要と判断されたものとみられる。
わずか1年半の間に複数回の選挙が行われる事態は、コソボの政治体制の安定性に対する懸念を深めている。短期間での選挙の繰り返しは、同国の民主的プロセスが抱える構造的な課題を浮き彫りにしているといえる。
6月の議会選挙の結果が、大統領選出問題の解決と政治情勢の安定化に向けた転機となるかどうかが注目される。