元記事公開:
英フィナンシャル・タイムズ(FT)の報道によると、ドナルド・トランプ前大統領の特使が、ワールドカップの出場国についてイランをイタリアに置き換える構想を掲げ、関係各方面への働きかけを進めているという。
トランプ政権は在任中、イランに対して経済制裁を含む強硬な外交姿勢を維持してきた。今回の提案にも、こうした対イラン政策の延長線上にある意図が反映されている可能性が指摘されている。一方、イタリアはサッカーの伝統国として広く認知されており、同国との関係強化を示す外交的なメッセージとして受け止める見方もある。
ただし、ワールドカップの出場国は国際サッカー連盟(FIFA)が定める予選プロセスと規則に基づいて決定される仕組みとなっている。出場国の入れ替えにはFIFAおよび関係各国の合意が不可欠であり、実現に向けた障壁は極めて高いとみられる。
国際スポーツの場において、国家が直接的に出場国の変更を求めること自体が異例である。ワールドカップの出場枠は競技上の成績によって決まるものであり、政治的判断による変更は認められないという国際的な共通認識が存在する。今後、FIFAをはじめとする国際社会がこの提案にどのような姿勢を示すのか、動向が注目される。