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ジンバブエの政情に関する報道によると、2017年の軍事クーデターで権力の座を追われたロバート・ムガベ(Robert Mugabe)元大統領が、クーデターを主導したコンスタンティーノ・チウェンガ(Constantino Chiwenga)副大統領の健康問題に対し、強い同情を寄せていたことが明らかになった。元報道官の証言として伝えられている。
ムガベ元大統領は1980年の独立以来、約37年にわたりジンバブエを統治してきた。しかし2017年11月、当時国防相を兼務していたチウェンガ氏が指揮する軍事クーデターにより大統領の座を退くこととなり、その後は事実上の政治的引退を余儀なくされた。
今回の証言によれば、権力を奪われた後もムガベ元大統領はチウェンガ氏に対して個人的な悪意を抱くことはなかったという。とりわけチウェンガ氏が深刻な健康上の問題に直面した際には、その容態を気にかけ、強い関心を示していたとされる。
両者の関係性は、政治的な対立という表面的な構図だけでは捉えきれない、より複雑な感情的背景を持っていたことが今回の証言から示唆される。長年にわたり同じ政権内で行動をともにしてきた歴史が、クーデター後の関係にも影響を及ぼしていた可能性がある。
ジンバブエの政治史において、指導者間の個人的な感情や関係性の詳細が公にされる機会は限られており、今回の元報道官による証言は、同国の政治的転換点をめぐる新たな一面を伝えるものとして注目される。