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メキシコのクラウディア・シェインバウム(Claudia Sheinbaum)大統領は4月23日、経済学者ロベルト・ラッツェリ(Roberto Lazzeri)氏を同国の次期駐米大使候補として提案すると発表しました。ラッツェリ氏は、2021年から駐米大使を務めてきた人物の後任となる見通しです。
シェインバウム大統領は2024年10月に就任したメキシコ初の女性大統領です。前任のアンドレス・マヌエル・ロペス・オブラドール(Andrés Manuel López Obrador)政権下で任命された大使の交代を通じ、新政権としての対米外交方針を明確にする意図があるとみられます。同大統領はかねてより米国との関係構築を重視する姿勢を示してきました。
今回の人事で注目されるのは、ラッツェリ氏が経済学の専門家である点です。駐米大使は両国の外交関係において最も重要な職種の一つであり、経済問題から移民問題、安全保障に至るまで幅広い課題に対処する責任を担います。米墨関係はUSMCA(米国・メキシコ・カナダ協定)の運用、不法移民や麻薬密売への対策など多くの重要課題を抱えており、経済分野での高い専門知識が交渉の場で有用になると期待されます。
ラッツェリ氏の経済外交に関する知見を活かすことで、より戦略的かつ実効性の高い対米交渉が展開される可能性があります。同氏の正式な着任にはメキシコ議会の承認など所定の手続きが必要となり、通常は数か月を要するとされています。