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カナダの街角に設置された共有本棚「リトルフリーライブラリ」から借りた本の中に、一通の手紙が挟まれていた。発見者の献身的な行動により、手紙は本来の受取人のもとへ無事に届けられている。カナダ放送協会(CBC)のラジオ番組「アズ・イット・ハプンズ」が報じた。
カナダ在住のケイティ・スロカムさんは、近所のリトルフリーライブラリから持ち帰った本のページの間に、フローラル柄の便箋に丁寧な筆記体で綴られた手紙を見つけた。宛名には「最愛のジャッキーへ」と記されていたという。
リトルフリーライブラリとは、街中に設置された小さな本棚で、誰でも自由に本を持ち帰ったり寄贈したりできる仕組みである。本の交換を通じた地域コミュニティの構築を目的として、世界各地に広がっている。
スロカムさんはこの手紙が誰かにとって大切な思い出の品であると直感し、受取人を探す決意をした。インターネットや地域のつながりを活用した地道な調査を続けた結果、手紙の宛先であるジャクリーン・ローシュさんへの返却に成功した。
手紙は祖母からローシュさんに宛てられたものとみられ、長い時間を経て持ち主のもとへ戻ったことになる。失われたと思われていた家族の記憶が、見知らぬ人の善意によって再び手元に届く――小さな本棚が人と人をつなぐ役割を果たした出来事として、地元で静かな反響を呼んでいる。