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世界中から回収されたリサイクル衣料品が南米のある国に大量に流入し、砂漠に投棄されている問題が改めて注目を集めています。
先進国の消費者が寄付や回収ボックスに出した古い衣類の多くは、「再利用」や「リサイクル」を前提として回収されています。しかし実際には、これらの衣類の相当数が最終的に南米の砂漠地帯へと運ばれ、野積みのまま放置されているとみられます。
グローバル化したファッション産業においては、先進国で消費された衣類が低コストで海外に輸送され、現地で販売または処分される構造が長年にわたり定着してきました。今回報道の対象となった南米の国もこうした衣類の主要な受け入れ地のひとつであり、販売に至らなかった衣類や売れ残り品が行き場を失い、砂漠に積み上げられている状況が確認されています。
環境専門家らは、合成繊維を含む膨大な量の衣類廃棄物が砂漠に長期間放置されることで、土壌汚染やマイクロプラスチックの拡散、周辺の生態系への悪影響が生じるおそれがあると指摘しています。
消費者が「リサイクルに出した」と信じて手放した衣料品が、実際には環境負荷の高い方法で処分されているという現実は、ファッション産業全体における透明性と責任のあり方に重い課題を突きつけています。衣類の大量生産・大量消費のサイクルそのものを見直す必要性が、改めて問われているといえます。