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中国の国務院(内閣に相当)が、革新的な医薬品の価格設定に関する新たなガイドラインを公表しました。銀行系アナリストの間では「過去10年で最も重要な政策転換」との評価も出ています。
新たな枠組みでは、特許を有する革新的医薬品については「価値ベース価格設定」を通じて適正な価格を認める一方、ジェネリック医薬品については市場競争を通じた価格低下を推進する方針が示されています。価値ベース価格設定とは、医薬品の治療効果や患者にもたらす便益を価格に反映させる手法で、メーカー側にとっては開発投資に見合った利益確保が期待できる仕組みです。
これまで中国市場では、政府による厳格な価格規制が製薬企業の利益を圧迫する要因となってきました。今回のガイドラインは、医薬品イノベーションへの適切な報酬と、国内外の製薬企業が直面する価格設定をめぐる課題の緩和を両立させる狙いがあるとみられます。
同時に、ジェネリック薬の価格競争を促す方針は、医療費抑制を目指す中国政府の政策目標とも整合しています。革新的医薬品の価値を認めつつ、後発品の市場原理を活用するという二本立ての構成は、業界全体の持続的な発展を見据えたものといえるでしょう。
中国市場で事業を展開する多国籍製薬企業にとっては、事業環境の改善につながる可能性があり、今後の具体的な運用や各企業への影響が注目されます。