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台湾・頼清徳大統領がエスワティニを訪問 中国の圧力で領空通過に遅延も

台湾の頼清徳(ライ・チンテ)大統領が、アフリカ南部の王国エスワティニを訪問しました。エスワティニは台湾と正式な外交関係を維持する数少ないアフリカの国であり、両国関係の確認という点で重要な意味を持つ訪問です。

ただし、今回の訪問は当初の予定どおりには進みませんでした。複数の国が中国からの圧力を受け、大統領専用機の領空通過許可を取り消したとみられており、予定していた飛行ルートが使用できなくなったことから、別の経路での移動を余儀なくされたと伝えられています。これにより到着が遅延する事態となりました。

中国は台湾を自国の一部と位置づけ、台湾の国際的な活動に対して強い反発を示してきました。とりわけ台湾の指導者による外国訪問には敏感で、過去にも関係各国への働きかけを通じて領空通過許可の取り消しなどを実現させた例があります。外交関係を持つ国への公式訪問は政治的に重要な意味合いが大きく、中国側の反応もより強まる傾向にあります。

困難な状況にもかかわらず訪問が実現したことは、台湾が限られた外交関係の維持・強化に向けて、国際的な制約のなかでも粘り強く対応を続けている姿勢を示すものといえます。今後、台湾の外交空間をめぐる中国との綱引きがどのように推移するか、引き続き注視が必要です。