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ソーシャルメディアの普及に伴い、親が家族や子どもの日常をコンテンツとして発信し、収益化する「ファミリーインフルエンサー」と呼ばれる現象が広がっている。新著『Like, Follow, Subscribe』の著者フォルテサ・ラティフィ氏は、こうした親たちの動機と、その陰に潜む問題を丹念に取材し、一冊にまとめた。
同書が提起する問いは明快だ。わが子の成長過程を商業コンテンツに変えることは、子どもにとって何を意味するのか。家族の日常を発信することで生計を立てる親は増え続けているとみられるが、その利便性や魅力の裏側で、当事者である子どもたちの権利や感情が見落とされている可能性がある。
著書では、親たちをファミリーインフルエンサーへと駆り立てる経済的・心理的な背景が分析されている。広告収入やスポンサーシップといった金銭的インセンティブに加え、社会的承認や影響力への欲求も大きな動機になっているという。
一方で、幼少期からオンライン上に公開される子どもたちへの影響は看過できない。プライバシーの侵害や心理的な負担、さらには搾取といった問題が、子どもの成長とともに顕在化する恐れがある。同意能力のない年齢の子どもが、親の判断によって不特定多数の目にさらされる構造そのものへの疑問も呈されている。
デジタル時代における家族のあり方や、子どもの権利をどのように守るべきかという課題は、特定の家庭だけの問題にとどまらない。ラティフィ氏の著作は、社会全体で改めて考える契機を提供している。