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イギリスのイヴェット・クーパー外務大臣は4月18日、トルコ・アンタルヤで声明を発表し、イラン戦争の停戦が実現したにもかかわらず、ホルムズ海峡の海上交通がいまだ正常な状態に戻っていないと指摘した。クーパー外務大臣はイランに対し、商業海運の全面的な再開を認めるよう強く求めている。
ホルムズ海峡は世界の石油輸送量の約3分の1が通過する主要な海上交通路であり、中東地域の政治情勢から大きな影響を受けてきた。停戦合意が成立した後も、海峡を経由する商業物流が完全には回復しておらず、国際的なサプライチェーンや世界経済への悪影響が懸念されている。
クーパー外務大臣の発言は、国際的な航行の自由を尊重するようイランに改善を求める各国の姿勢を反映したものといえる。イギリスをはじめとする関係各国は、地域の安定化と経済の回復にはホルムズ海峡を通じた海運網の完全な正常化が不可欠であるとの認識を示しており、今後の外交交渉の行方が注目される。
ホルムズ海峡をめぐっては、停戦前の軍事的緊張の高まりを受けて各国の船舶が航行を控える動きが広がっていた。停戦後も保険料の高騰や安全確認の遅れなどが重なり、海運の回復は段階的なものにとどまっているとされる。国際海事機関(IMO)や主要海運業界団体も状況を注視しており、航行安全の確保に向けた国際的な連携が求められている。