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香港のタイポー(大埔)地区にある公営住宅「ワンフクコート(Wang Fuk Court)」で発生し、近年数十年間で最も多くの死傷者を出した大規模火災について、政府が設置した公開調査委員会の聞き取りから新たな事実が明らかになりました。
同団地では約36億香港ドル(約4,290万米ドル)規模の外部改修工事が進められていましたが、工事に伴い緊急通路へ違法な改造が加えられていたことが判明しています。問題は、政府の検査官がこの改造を事前に発見できなかった点にあります。
調査委員会の聞き取りによると、検査ガイドラインが改修工事現場での実地確認を明確に求めていなかったことが根本的な原因とみられています。長年にわたり更新されてこなかった基準に従った結果、現場の危険な状況が見過ごされてしまったかたちです。
より厳格な現地検査が実施されていれば、違法改造はより早い段階で発見でき、火災リスクの低減につながった可能性があると指摘されています。
今回の調査を通じて、香港における建築検査体制の抜本的な見直しが必要であることが改めて浮き彫りになりました。今後、ガイドラインの改定や検査プロセスの強化がどのように進められるか、引き続き注目されます。